古い真珠の指輪と爪が折れてダイヤモンドが一つ取れてしまった指輪を使って、バチカン部分にダイヤモンドをちりばめたゴージャズなペンダントトップに作り変えました。
こちらのデザインはどうしてもバチカン(チェーンを通す部分のことをいいます)を別にしないで、デザインと一体化したデザインを作りたかったため、
チェーンを通す部分の大きさの確保、そしてこれが大変だったのですが、元の指輪についているダイヤモンドを残さず利用するために、バチカン部分のデザインとパールとのバランスがなかなか確定できず、シンプルなデザインの割には、データを作るのに何回やり直ししたかしら???っという作品です。
爪が取れてしまった指輪にテーパーというのですが、細長い非対称の四角ダイヤがついていて、これをどう入れ込むかに頭をかなり悩ませました。
ジュエリーリフォームをする時、小さなダイヤモンドが残ってしまって、それを返却されても困ってしまいますものね!
残さずきれいに使い切るデザインを考えるってジグゾーパズルをしてるみたいでいつも頭を悩ませます。
スケッチブック上の平面では、簡単に絵が描けてしまうのですが、3D CADでジュエリーデータを作るのって、一見超シンプルで簡単そうなものでも鋳造や石留めのことを考えてデータを作らないといけないので意外と大変なんです。
今回は石留めをするベース部分に対して、ダイヤモンドが少なかったので、泡留めという手法を使って熟練の職人さんに石留めをお願いしています。
泡留めというのは、石を留める爪と同じようなツブツブを余白スペースにも作って、まるでいっぱいダイヤモンドがちりばめているように見せる石留めの方法。
デザインに対してダイヤモンドの量や大きさが足りなかったり、新たにダイヤを買い足してまでリフォームしなくてもいいわっという時などに、この石留め方法を利用するとデザインの幅がひろがります。
今回はバチカンの周りに細い直線を残してダイヤモンドを囲むことで、ダイヤモンドとパールというエレガントな素材のなかにシャープさを残しました。
プラチナ台なのでその方が甘すぎずクールな感じですね。
K18のイエローゴールドやピンクゴールドでお作りするなら、周りの直線部分にもツブツブを作ってもよりエレガントで柔らかい印象になり、全く違う雰囲気になり素敵だと思います。
フルオーダー、リフォームについては、個別相談を承っておりますので、”使ってないジュエリーや片方だけのピアスがあのだけど。。。”っという方も都内の素敵なカフェやラウンジで私とおしゃべりしに、お気軽にお越しください。
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